マインドマップインストラクターの本音話し5「コーチングセッションに使う」
マインドマップインストラクターの本音話し5「コーチングセッションに使う」
前回 マインドマップインストラクターの本音4 の続きです。
1、マインドマップの導入編
・マインドマップを始める
・パソコンソフトの効能
・ブログを書く
・コーチングセッションに使う
・インストラクターになる1
・インストラクターになる2
2、マインドマップからみた脳の働き方
3、マインドマップの使い道
4、マインドマップの応用範囲
5、マインドマップの実際
コーチングセッションの記録
ブログを書き始めて1年が過ぎた頃、違うことを始めました。セカンドキャリアとして講師の仕事に取り組み始めたのです。もともと人にモノを教えるということが好きでした。やってみるとこれがとても面白かった。更に1年ほどしてコーチングを習い始めました。人にモノを教える技術として、これからはティーチングよりもコーチングが重要だ、と教わったからです。
このとき、コーチングという言葉を始めて聞きました。私は人とのコミュニケーションにどこか苦手意識があったのですが、そこに技術論があるというのです。コーチングというものを調べてみると、人とのコミュニケーションのスキル、人の本当の気持ちを引き出して、目標達成を応援する技術、とあります。なるほどこれは面白そうです。・・・やってみたい。心からそう思いました。自分に必要なものがそこにあると感じたのです。そこで、銀座コーチングスクールの門を叩きました。現在私が認定コーチの資格をいただいている学校です。
やってみると驚きました。面白いのだけれどとても難しいのです。人とのコミュニケーションはこうすれば良いよ、と教わります。コーチングはあくまでもクライアントの心のあり方にフォーカスを当てて相手の中から答えを引出すのだよと。なるほどと納得して練習してみるとこれが難しい。感受性良く相手の心を捉えて、共感しながらコミュニケーションするということはもともと、男性脳には向いていないのではないかとさえ思いました。
それとマルチタスク。いくつものことを同時並行して話しが進行する。これ、女性は得意ですよね?女性の雑談を聞いていると話題が総花的で、何を目的に話をしているのか良くわからなくなります。表面で浮かべている表情と本当の心の動きが違っていることもしょっちゅうある。男性にはついていけません。偏見でしょうか?
とにかくコーチングセッションをやってみるのですが、まぁこれが上手くいかない。一番苦労したのが、話しを記憶出来ないこと。クライアントの話しを傾聴しながら、方向性をもってリードするのがコーチの役目ですが、聞いている内に上の空になり、何の話しだっけ?とかどういう流れだっけ?とかやっていることがさっぱり分からなくなる。
いえね、仕事の会議とか商談であれば簡単なんです。問題点に焦点を絞って、答えを探るように論点に話しを集中させていけば良い。ところが、コーチングは答えはあくまでもクライアントの中にあるのです。話しを誘導して答えを出すことを目的とはしていません。
コーチングセッションのときには、私はメモを取りながら行います。でないと何を話していたかわからなくなるから。人によってはメモをほとんど取らずにコーチングする方もいらっしゃいます。見ていると本当のポイントだけメモをとっている。達人です。私には記憶が追いつきませんでした。だから、相手の話しに心から共感をしながら流れを整理するようにメモを取る必要があったのです。
これが難しいんですよね。やっているうちにメモが何枚にもわたり、どこで何を話していたか、結局わからなくなる・・・・。相当困りました。クラスが進んで必要な知識は教わったので、後は実際に練習をしてそして模擬テストに挑むという段階になりました。そこで練習相手を見つけてはコーチングセッションをするのですが、上手く出来ない。どうしよう・・こまったな・・本当に困りました。
そのとき閃いたのが、マインドマップです。あぁマインドマップでメモをとってみたらどうだろうか?
マインドマップの使い道で、打ち合わせや会議の記録をとることも出来る、とチラっと聞いていました。しかしコーチングに使えるとは聞いていませんでしたので、ここでマインドマップを思い出せたのは本当にラッキーでした。で、やってみるとこれが上手くいきました。自分でも驚くほどスムースにメモを取ることが出来るのです。コーチングは決められた時間の中で、ゴールを決めて話を進めるのですが、これが実にやりやすい。コーチとして自信をもってクライアントの話しを誘導してあげることが出来るようになったのです。本当に助かりました。
こんな風にコーチングをしながらマインドマップでメモをとるようにしました。そして、このマインドマップをクライアントに差し上げると本当に喜ばれました。あぁ、こんなふうに話をしましたよね。ここでこんな気づきがありました・・・
マインドマップでコーチングセッションの記録を取るという練習をなんども繰り返していくことで、自信が出来て来ました。そして認定の実技試験に挑み無事合格。後で点数を教えてくれるのですが、結構な高得点を取ることが出来ていました。嬉しかった。
後にこのコーチングをマインドマップでとるというやり方をホワイトボードでやり始めました。クライアントの目の前でホワイトボードに記録を書きながらコーチングを行います。こんな感じですね。
これがもう好評でして、一緒に同じ話の記録を見ながら、コーチングを行う、これがとても効果が高いのです。クライアントは頭がスッキリ整理され新しい考えが浮かび話のポイントが見つかりとても喜んでいただけます。
マインドマップの有力な使い道として、「コーチングセッションに使う」 が挙げられます。コーチの方は是非1度試してください。実際これを売りにコーチングをしているプロコーチの方もいらっしゃいますので、その効果はお墨付きです。
次回、マインドマップインストラクターの本音話し6 に続きます。