マインドマップ イメージの使い方２１ 東京MindMap教室

記憶７

 
 
 

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前回の　記憶６　の続きです。

数字のイメージ

桁数の多い数字を覚えること、これ結構苦労しますね。そう、人間は短期的には７桁ぐらいの数字しか覚えることが出来ないからです。今はスマホが便利になりましたので、電話をするときに番号を覚えている必要がなくなりました。かけたいときにはリストを検索してボタンを押すだけで、相手に発信されます。

おかげで、自分の会社の電話番号すら覚えなくても良くなりました。電話番号を覚える能力が衰え、うっかりすると自宅の電話番号も怪しいものです。しっかり覚えているのは自分の携帯の電話番号ぐらいかもしれません。お店やホテルの予約で必要になることが多いで、良く使うからです。

一昔前はこの電話番号をいかに管理するかが結構なビジネススキルだったのを覚えています。名刺を上手に整理する工夫をしたり、得意先の電話番号は暗記したりしたものです。電話番号を暗記するときには特別な工夫が必要でした。数字は抽象的なモノの代表、そこに意味あいがないので、人間の脳にとって、抽象的な意味のない組み合わせはそのままでは覚えることが出来ないようになっているからです。

いまでも、ぱっと数字を覚えたいシーンはあります。自分が入れたロッカーの番号、宿泊したときのホテルの部屋ナンバー、スマホのパスナンバー、・・・仕事特有の数字を覚える必要があるかたもいらっしゃるでしょう。
こんなときに、簡単にパッと覚える方法が、数字のペアを作ってイメージを作る方法です。

たとえば、ロッカーのナンバーが　4916　だった場合、49と16に分解して49からシクラメン、16からイチローを連想します。そして、シクラメンの花束をバットの代わりににフルイチローの姿を思い浮かべるます。こうすると忘れにくい。

暗証番号が　391252　のとき、39からサクラ、12から肘、52から小錦を連想します。そして、これを組み合わせます。まず、桜の花が満開に咲いている木にエルボーをかましているおっさんをイメージして、次にそのおっさんを見つけて怒って突進していく小錦を想像します。これで忘れることはありません。

　

 
 
 

ＰＡＯシステム

数字のペアでイメージをイチイチ作るのは面倒ですので、あらかじめ作っておいてそれを暗記してしまうと便利です。このときイメージを　人物　×　行動　×　モノ　で構成すると覚えやすい。

01　・・・　私の甥っ子は消防士ですので、消防士が水を放水するシーンを浮かべます
02　・・・　菅田将暉が扮する鬼ちゃんが、バチで大太鼓を叩いています。
03　・・・　河内のおっさんの歌をミス花子が歌っています。
04　・・・　田中裕子演じるおしんが、川の冷たい水で洗濯をしています。

こんな風に、01～99まで全ての組み合わせにイメージをつくって、これを暗記してしまいます。全部覚えるのは少し大変ですが、まぁ九九を覚えるようなもので、一度覚えてしまえば一生使えますので、それだけの価値はあります。

４桁から６桁ぐらいの数字ならそのイメージを組合せることで、すぐに覚えることが出来ます。
010203ならば、消防士が水を放水しているのは大太鼓をたたいている鬼ちゃんでした。鬼ちゃんはずぶぬれになりながら河内のおっさんの歌を歌うミス花子に抱きつきにいきました。とこんな風にに物語を作ります。

桁数がさらに増えると、貼り付けるベースを用意しておくと便利になります。以前ご紹介した記憶の宮殿などを使うと良いですね。まず自分の部屋の窓に放水する消防士を置きます。次にパソコンデスクに大太鼓を叩く鬼ちゃん、本棚にミス花子が歌っている姿、・・・こんなふうに次々にイメージを貼り付けることで、いくらでも覚えることが出来ます。

このやり方は記憶術の中ではＰＡＯシステムと呼ばれるもので、記憶力選手権に出場するような人達はこのやり方を更に工夫して、記憶術として使っているそうです。ちなみにチャンピオンはどれぐらいの桁数を覚えるかといいますと、１時間でおよそ３０００桁です。驚くべき数字ですね。

私は以前このＰＡＯシステムを練習し、３ケ月程度で１００桁の数字をパッと覚えられるようになりました。このときの実感が、もの凄く脳のトレーニングにもなる！ということです。脳がもの凄く興奮して、頭の中でイメージを作る力がとても強くなったと感じています。

とにかく、数字をさっと覚えることが出来る様になるととても便利ですので、皆さんも一度数字の記憶術に挑戦してみてはいかがでしょうか？

次回からは　マインドマップＧＩＦＴ　自分らしく生きる　に続きます。

 
 
 
 

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