「脳の7つの法則」作業効率の前に知っておく考え方 その2 東京MindMap教室

トニー・ブザンの「脳の7つの法則」その2

 

前回からの続きになります。前回の記事はこちらです。

 

トニー・ブザンのいう脳の7つの法則をマインドマップリーダーシップより引用していきます。前回は下記の1~3について書きましたので、今回は4~7になります。
 
1、脳は情報を掛け合わせる。1足す1は2を超える。
2、脳は成功指向のメカニズムである。
3、脳は行動を完璧に真似る脳力がある
4、脳は完全性を求める。
5、脳は常に新しい知識と情報を求める。
6、脳は真実を求める。
7、脳は根気が良い。

 

では、順に考え方を確認していきましょう。
脳の7つの原則 001

脳の法則4:脳は完全性を求める。

これは、ゲシュタルト心理学の考えた方に通じます。脳は部分だけでなく全体的な枠組みで理解します。全体の中の一部分が欠けていると自動的に補って理解しようとするんですね。ですので、なにかが少し欠けていると、「とても気になる」よく、テレビ番組で話しのいいところでコマーシャルにいきますね。「正解は90秒後!」とか。こう言われるとチャンネルを変えにくい。(それでも私は変えますが。)

これは、この場限りの話しにしてください。極秘の話しなので、実名は伏せますが、などと言われるととても気になるのもこの作用です。よく出来たミステリー小説もそうですね。話しの展開で続きをどうしても知りたい、最後はどうなるのだろう、この謎解きの正解が知りたい、そうして読者を引っ張っていきます。顧客への説明で謎を残すことで、興味を引きながらプレゼンをするなど、ビジネスの場面でも色々応用が出来そうですね。

一方、この脳の補完する能力があるゆえに、逆に注意しないとダメな場合もあります。チームで仕事をしていく時は、共通の目標に力を合わせて取り組む必要がありますが、この目標の説明が不十分だと、人は思い思いに自分の頭の中で補完して理解してしまいますので、各々のチームメンバー間で描いている目標が違っていたということが生じます。売上3割UPと目標を掲げた時に、それだけの情報ではなかなか具体的行動をイメージしにくい。3割の向上をさせるのは、いつまでなのか、具体的な顧客ターゲットや重点商品はあるのか?多少の経費増はOKなのか?コストUPは?そして、その中の一体自分はどの役割で3割UPさせればいいのか?

脳は不足部分を勝手に補いますので、目標を共有化するためには具体的なビジュアルイメージの共有が必要になります。同じ情報を与えられたときに、相手が同じイメージを描いているかは甚だ疑わしいと考え、注意深く認識確認をするべきなのです。

 

脳の法則5:脳は常に新しい知識と情報を求める。

脳という器官も筋肉と同様常に使っていく必要があります。

先日、TVでプロサッカー選手の三浦知良選手が今なお現役生活を送っている姿を観ました。プロサッカー選手の引退年齢が平均で24歳であるのに対し、現在三浦選手は47歳。今なお、筋力・運動能力をトッププロのレベルに保って活躍しているのですが、その秘訣はやはり毎日の激しいトレーニング。その努力には頭が下がります。

脳という器官、使えば使うほど性能が上がっていきます。運動能力は年齢が上がるとともに維持をすることが難しくなっていきますが、幸い脳は逆です。使えば使うほど、知識を獲れば得る程、経験を積めば積むほど、その性能が上がっていきます。そして運動能力ほど激しいトレーニングは必要ありません。

但し、脳も筋肉と同じように、使わないとその性能が落ちていきます。。脳はそのことを自分で知っているかのようで、常に新しい知識と情報を求めています。私達はこのことを潜在的にわかっていますので、新しく学ぶことに喜びを覚え、常に最新の情報を知りたいと願います。大いにに学び続けましょう、色々な新しいことに挑戦しましょう。そのことは脳を健全に保つために必要なことです。何にも興味を持たないと脳はどんどん萎縮していきます。ビジネスの現場でも、特に違う分野への興味を持つようにしていくと良いでしょう。ハード扱う技術屋こそ、人とのコミュニケーション能力を磨く研修に参加すべきですし、お客様あいての営業マンこそ、創造性開発の研修に参加すべきです。異分野の能力が向上することで、相乗的に脳力が強まっていきます。
 
 
脳の法則6:脳は真実を求める。

昔人間がまだ野生の中で暮らしていた頃、この能力が多いに役立ったはずです。あのジャングルの木のむこうには何があるのか、敵が潜んでいないか?正確に知る必要があります。もし、そこにトラがいたら、大蛇がいたら、大変です。命に関わります。この木の実は食べられるのか?いつごろ採れるのか?競合する敵はいないのか?正確に知ることが飢えを満たすために重要なことです。
人間が嘘を嫌うのはこのため肉と同じように、使わないとその性能が落ちていきますです。情報が正確でないと命に関わるということを直観しているのです。ビジネスでも人間関係が大事ですね。特に必要なのは信頼関係です。この人は嘘をついていないか?嘘をつくような人ではないか?人間は一度嘘をつかれただけで一生そのことを忘れません。真実でないことは命に関わるのですから。

信頼を損なうような情報発信は厳に慎むべきです。

脳の法則7:脳は根気が良い。

脳は問題を解決をするために働き続ける、高性能コンピューターのようなものです。問題が解決しない限り決して諦めない。あらゆる情報を駆使して、あらゆる可能性をし、あらゆる働きかけをして、人を問題解決に導きます。それが脳の役割でこの力のおかげで人類は生き残って来ています。

ただ、もし考えるのをやめようと心で思ってしまうと、計算を取りやめてしまうのも脳の仕組みです。諦めてしまう、まえ向きに取り組まない、ネガティブに考える、これらのことを思うだけで脳は問題を解決しようとする高性能コンピューターの働きを停めてしまいます。なにごとも最後まで諦めずに、必ず達成できると考え取り組む人が往々にして誰もが驚くほど高い成果を上げるのはこういうことがあるからでしょう。

幼い子供たちは失敗という概念がありません。望んでいる目標に向かって努力し続け、やがて達成してしまいます。本来の脳の才能、脳は根気が良いということを示す良い例でしょう。成功に焦点をあて、考え続けることで脳の性能を最大現に活かしていいきましょう。

前回と今回でトニー・ブザンの「脳の7つの法則」について、見てきました。私たちが現実の仕事の中で行動の指針を決める時に参照する内容としてもとても分かり安く、やる気が起きる内容ではないでしょうか?これらの脳の仕組みを上手く利用して仕事の効率化を図っていきたいものです。

 

 

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