女郎蜘蛛読書法 東京MindMap教室

 
本を読むなら、女郎蜘蛛になるべきだ。
 

「本を読む時、あなたは女郎蜘蛛になるべきだ。」これが、私が読書という作業を効率化するために、あなたにお伝えしたいことです。

※女郎蜘蛛とは大型の造網性の蜘蛛。夏から秋にかけて、大きな網を張るもっとも目立つクモ。
 
 

普通の読書法
 
私のそれまでの普通の読書法ではおよそ次のようなことをしていました。

 
スパイダーマン1 001

目次をさらっと確認する。フムフムなかなか良さそうだ、と納得して読書をスタート。

頭から読み始める。と、いきなり面白いことが書いてある、なるほど、これは良い本を買った思いながら、読み進める。

おっ、また面白いことが書いてある。なるほど、なるほど、・・・。とだいたいその頃に、本日は時間切れ、となります。それで、翌日また読み始める。

昨日はここまで読んでいたので、ここから、あー、ここも面白いな・・、あー、ここも。えっと、少しわかりづらいのでこのあたりはパス。ふむふむ、なるほど。これで最後ね。そして読了。まぁ面白かったな・・・

1冊を読み終えて、それなりに面白い箇所も多かったのですが、全体を通してのまとめがなく、この本のポイントはここか!という印象も薄くなんとなく読了してしまいます。そして、次の日、教訓めいた何かを覚えている訳ではないので、その本によってなにか行動が変わるということもなくスコーシその本の印象が残った程度。これでは読書としての成果が少なく読書の作業効率が大変低いと言わざるを得ないですね。
 
 

女郎蜘蛛読書法
 
 
今は私は、マインドマップを活用して本を読んでいます。本を読みながらマインドマップを書くのですが、こうすることで不思議なことに読む速度が相当上がります。ポイントを探すように読むので集中力が上がるのと、読む端からポイントとなることが目の前に書き出されていきますので、とても分かり易くなるからでしょう。
 
文章を読むとはどういうことでしょうか?ひとつひとつの単語を読み取り、文章を理解し、そこでいわんとしている内容を捕まえながら文字を追いかけます。頭のなかで文章を意味のあるイメージに置き換えているといっても良いでしょう。例えるとある塊ごとに文章を蝶蝶のような意味のあるイメージに置き換えている。この蝶蝶=イメージが文章のまとまりごとに、生まれます。本を読み進めるということは沢山の綺麗な蝶蝶がどんどん頭の中に生まれていくような感じです。
 

ただ、残念ながら、このイメージは永くは頭の中にとどまっていません。人間の脳は短期記憶として保持出来る量が少ないからです。生まれた蝶蝶はほどなく風に身を任せ遠くに飛んで行ってしまいます。どうすればいいでしょうか?
 
ここでマインドマップの登場です。
スパイダーマン2 001

読書を考える上では、マインドマップは女郎蜘蛛が造るクモの巣=大きな網に似ています。頭の中に生まれた蝶蝶が遠くに飛んで行く前に、その網で蝶蝶を捕まえるのです。すなわちその本を読んで、へー!と思ったことや、全体の整理に役立ちそうなことが出てくるたびにマインドマップに書き留めていくのです。中央に陣取った女郎蜘蛛が蝶々を捕獲するように、まとまりごとのアイデアを関連づけながら捕獲してマインドマップに書き込みます。
 

マインドマップはなるべく一気に書きあげたいので、本は1日で読みたいところですが、万が一途中になっても、その時点までの内容がマインドマップに書き出されているので、次に途中から読み始めるときも容易になります。
 
 
そうして本を読み終えると女郎蜘蛛の網いっぱいに蝶蝶が捕まっています。その本のキーワードやキーイメージがマインドマップによって目一杯に描きだされています。その本の言いたいポイントが明らかにされていたり、特に自分が気に入った箇所がはっきりと理解出来ます。

美しい印象的なマインドマップを観ていると深い満足感が得られます。

更に書きあげたマインドマップを眺めていると、嬉しいことに更に新しい気付きがあったり、そうだ!こうしようといったアイデアが湧いてきたりします。それも遠慮せずにマインドマップに書き入れることで、より印象が高まります。
 
こうして書かれたマインドマップを通して、その本の記憶が深く脳に焼き付けられます。目をつぶると、その本のイメージをまざまざと思い出すことが出来るのです。
 
スパイダーマン3 001

 

読書から行動へ
 
こうして、その本から得られることが脳に焼き付けられました。知識が知恵となり、知恵はその人の行動にも大きな影響を与えることになります。1冊の本を読んだことが余すところなく有効に活用されることになりました。
 
マインドマップを読書に用いる読書法を「女郎蜘蛛読書法」と名づけてここでは、紹介しました。マインドマップを読書という作業に用いることの良い点は、本の中身を行動にまでつながることが出来る点です。

読書のスピードをあげ、その本の要点を捉え、頭を整理して理解を助け、記憶として脳に焼き付ける。本から知識を抽出して知恵にまで高めることで行動を変えていくことが出来ます。皆さんも是非、「女郎蜘蛛読書法」をお試しください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です