「脳の7つの法則」その1 作業効率の前に知っておく考え方 東京MindMap教室

トニー・ブザンの「脳の7つの法則」

今回は作業の効率化を行なうために、是非とも知っておきたい考え方について述べます。トニー・ブザンが唱える「脳の7つの法則」についてです。トニー・ブザン著のマインドマップリーダーシップに詳しい記述がありますので、参照しながら書いていきます。

私達の脳は素晴らしく性能が高いのですが、まだ未開拓な部分も多くその機能を十分発揮させているとは言い難い。その機能をキチンと知って上手く脳力を100%発揮させることが出来れば、作業の効率化への劇的な改善が可能になります。

アイデアを考えること、目標達成に向けて行動をしていくこと、仕事の効率化を図っていくこと、いづれも自分への信頼感。が必要です。自分は出来るという自信を持ち、必ずやり遂げることが出来ると肯定的に宣言をすること(=アフォメーション)は目標の達成に効果的です。そのように自信をもつための根拠として、脳の基本的な働き方を知り脳の可能性を感じることはとても有益です。

 

トニー・ブザンのいう脳の7つの法則をマインドマップリーダーシップより引用します。

1. 脳は情報を掛け合わせる。1足す1は2を超える。
2. 脳は成功指向のメカニズムである。
3. 脳は行動を完璧に真似る脳力がある。
4. 脳は安全性を求める。
5. 脳は常に新しい知識と情報を求める。
6. 脳は真実を求める。
7. 脳は根気が良い。
脳の7つの原則 001

では、順に考え方を確認していきましょう。

 

脳の法則1:脳は情報を掛け合わせる。1足す1は2を超える。

脳には相乗する力(シナジー)がある。ある一つの情報を脳に入れたら、その情報が既存の知識、思考、記憶と相乗的に働いて。、新しい別のアイデアや考え、計画が浮かぶ。この脳の機能により、世代を超えて文明が引き継がれ、更には技術が新しく発明されながら発展してきた。また、考え方の違う人達と交わることで、今までにない文化が生まれてきたりした。
私達の脳は新しい考え方をほんの1%でも学べば、そのことで今まで持っていた既存の知識と相乗が起こり、まったく新しい考えを次々に生み出すことも可能である。だから、様々なことを積極的に学ぼう。自分の専門分野にこだわるべきでない。異分野からも多いに学習することがある。

また、この相乗作用があるためGIGGプロセスに注意する必要がある。GIGGとは、2つの方向を持つ考え方のこと。
もし、脳に悪い情報が入れば、その相乗作用によりガラクタは急激に膨張する。
<Garbage In、Garbage Grows、ガラクタが入れば、ガラクタが増える。>
これを逆に良い情報を入れれば、その相乗作用により良い考えが急激に膨張する。
<Good In、Good Grows、良いものが入れば、良いものが増える。>
このプロセスがあるため我々は脳に入れる情報に十分注意するべきだ。不用意に悪い情報を入れると悪い考えが増殖する。プラス思考で創造的な考え。を入れることで、既存の知識や思考と相乗効果が生まれ、良い考え、良い計画が次々に生み出されていくことになる。

 

脳の法則2:脳は成功思考のメカニズムである。

目標をはっきりさせると、脳はその成功に向かって、意識的にあるいは無意識的に思考を働かせる。だから、目標をはっきりさせよう。その目標が達成されたときの出来栄えをはっきりとイメージする。そしてそれを紙に書く。事が重要だ。紙に書く事の重要性を知っている人は多いが、実行している人は以外と少ない。理想の目標を明細にわたって想像的にはっきりとイメージしよう。

この脳の機能を知っていれば、目標の立て方が違ってくる。たとえば顧客を扱う仕事であれば、最終的に顧客の満足している姿をはっきりとさせ、それをみんなが共有できるようにビジュアライズしよう。
また、目標を達成するためにはプロセスを管理することも重要だ。プロセスの中間段階でも評価基準をはっきりと見える化。し、脳に明示しよう。脳はそこに向かって思考を働かせ続ける。

 

脳の法則3:脳は行動を完璧に真似る能力がある

この脳力のヒントは人間の成長の仕方にある。人間の赤ちゃんは非常に未成熟な状態で生まれてくる。他の動物に比べて、ダントツに未熟だ。生後1年は母親がいないと何もできない。しかし、学習脳力は抜群に高い。母親や父親、周りの人間の動作を読み取り、感情を読み取り、何もない状態から言葉を覚えていく。赤ん坊は周りの人間を完璧に真似ることで成長していくのである。
脳にはこの真似る脳力がある。このことは、大人になってからも続く。周りの人間を観察し、その言葉、考え、感情を真似ていく。意識的にしろ無意識にしろ、脳は真似る。のである。
もし、あなたが成功者になりたいのなら、成功者の真似をするのが近道だ。ダントツの成功者になりたいのなら、ダントツの成功者と友達になり。、一緒に行動するようになれればそれだけで成功に大きく近づく。もし、ネガティブでいつも不平不満を言っていたいなら、そのような人と友達になろう。その人といつも行動をともにすることで、あなたも、きっとマイナス思考をすることが出来るだろう。

以下、次回に続きます。

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