仕事を効率化するアイデアを出す力のポイント 東京MindMap教室
アイデア出し、考え方のポイントはイメージ力
仕事の効率化をはかるためには、アイデア力が必要です。
仕事でなにか問題が生じた時に、その問題が難問であればあるほど柔軟な思考力が求められます。効率的に解決していくためには様々な対応方法を考え、柔軟に行動していくべきです。
今まで通りのやり方で考えたり力任せに対処したりするのでは、早晩行き詰まります。仕事を効率化したいときこそ新しい視点が必要となります。
また、仕事で目標を設定してそれを達成していくとき、その目標がいままでにない新しく高い目標であればあるほど、達成するためのプラン案はたくさん準備した方がいいですね。プラン案が多い程、トラブルへの対応がきき易い。ここでも柔軟な発想が求められます。
アイデアを出すときのポイントはイメージです。イメージ力の強さと連想力の強さがアイデアを出す力に直接影響してきます。今回はアイデア力の根本となるイメージ力について書いていきたいと思います。
将棋のプロの思考方法
頭脳労働の最高峯として君臨する職業のひとつが、プロ棋士です。
プロ棋士の最高タイトルである名人位経験者の米長邦雄九段が、言ったとされている次の言葉は有名です。「兄たちは頭が悪いから東大にいった。自分は頭が良いから将棋指しになった」
プロ棋士はそれほど頭が良くないとなれない職業だと言われています。
私は少し将棋をかじっただけですが、それでもプロ棋士の凄さが分かります。
プロ棋士が手数を読む長さはとんでもなく長いです。たとえば詰将棋。私達素人は、10手前後の詰め将棋ですら中々解けないのに、プロ棋士は100手を超える詰め将棋もやすやすと解きます。また私達、盤面で駒を動かしながら考えてやっと分かるのですが、プロは盤面なしで頭の中で最後まで差し切ります。
どうすれば、一体このようなことが出来るのでしょうか?
ヒントはイメージだろうと考えます。幼少のころから将棋がずば抜けて強い人だけがプロへの道を歩みます。彼らは子供のころから、毎日毎日将棋を指し続けてプロへの道を歩みます。頭の中にはしっかりと盤面と駒のイメージが出来ていることでしょう。
ソロバンの暗算も練習を繰り返すと頭の中にソロバンのイメージが出来上がります。ソロバンの有段者も暗算をするときはソロバンを頭の中に置いていると聞きます。
更にプロ棋士の場合は、膨大な数の将棋の定跡や棋譜が頭にインプットされています。気が遠くなるほど多くの情報が脳の中に刷り込まれていることでしょう。プロ棋士が一度思考を巡らせれば、過去の勝負の手筋を瞬時に頭の中に蘇らせることが可能です。
また、プロ棋士は対局の中で、全ての局面で全ての手順を追いかけるのではなく、検討に値する手だけを読んでいくのだそうです。過去の膨大な経験や知識から、直観で検討に値する手だけを選びとり、一手ずつ組合せを調べていきます。
盤面がイメージされること、過去の膨大なデーターが頭に入っていること。このあたりが、プロ棋士が私達素人には出来ない高度な将棋を指すことが出来る秘密なのではないかと思います。
タマネギ料理をいくつ思いつきますか?
違う例を考えてみましょう。
タマネギをイメージして下さい。このタマネギを使って出来る料理を考えてみて下さい。
いくつの料理を思いつきましたか?
10?20?
今、ネットでちょっと調べてみて驚きました。例えば、クックパッドというレシピを紹介しているページがあったのですが、現在推薦レシピで436品が登録されていました。推薦以外の総レシピ数はなんと30万品です。30万!驚きですね。タマネギを使った料理としてこれほど多くのレシピが存在するのですね。
タマネギを使ったレシピはいくらでも考えられるようですね。では、もう一度どんな料理があるか考えてみましょう。
今回はちょっと考えるためのヒントを出してみます。例えば、調理方法の分類を考えてみましょう。
・生でたべる
・煮る
・揚げる
・蒸す
あるいは、食事の中での位置づけを考えてみましょう。
・主菜
・副菜
・汁もの
・ご飯もの
いかがでしょうか?考えるとっかかりがあると料理を思いつき易いのではないでしょうか?人はアイデアを考えるときに、方向性のとっかかりがあると考えを展開しやすいのです。
更に実際のタマネギ料理の例としてAJINOMOTO.PARKのレシピ大百科から実際のレシピを引用してご紹介します。
・オニオンスライスサラダ
・豚肉とタマネギの中華生姜焼き
・タマネギとチキンのケチャップ炒め
・タマネギのっけハンバーグ
・オニオンリングフライ
・トマトとアスパラのサラダ タマネギドレッシング
・ポテトサラダ
・まるごとのオニオンスープ
・タマネギとじゃぎいもの味噌汁
・焼きうどん
・親子丼
・焼きビーフン
・えびドリア
・・etc まだまだ続きます。
いかがでしょうか?なーんだそれならこういう料理もあるなー、とか、こういう料理も考えられるねと新しい料理を思いつきましたか?
では、更に今度は、インターネットで実際に「タマネギ料理」として画像検索をしてみてください。そして、その画像をざっと眺めて新たにタマネギ料理が他にないか考えてみてください。実際の料理の画像を見ると更に色々なタマネギ料理を思いつき易いのではないでしょうか?
アイデア出しのもうひとつのポイント、連想力
アイデアを考えるときにイメージの次にポイントとなるのが連想力です。
調理方法は?位置づけは?他の例は?他の例の画像をみてみると?
このように色々な角度から頭を刺激して連想を働かすことで、脳から新しい考えを引き出すことが出来ます。中でも特にイメージを思い浮かべながら、色々な連想を働かすと新しいアイデアを考え易いことがわかりますね。
今回はアイデアを考えるためにポイントになるのはイメージ力と連想力であることを書かせていただきました。常日頃からこのイメージ力と連想力を高めるように心がけていくとアイデアを出しやすい頭になります。皆様もこの2つのポイントを意識して思考を働かせてみてください。