脳トレ・脳活での使い方 マインドマップで解く問題 東京MindMap教室
マインドマップを書くことが効果の高い脳トレ、脳活になります!
脳トレがブームになってから久しいですが、現在は第2次脳トレブームと言われています。 第1次脳トレブームといえば、2004年に川島隆太教授が「脳を鍛える大人の計算ドリル」が100万部を来れる大ヒットとなってから。その後ニンテンドーDSなどから続々とゲームが発売されとしていきました。
現在の第2次脳トレブームでは「脳活」という言葉が流行っています。本屋さんでも脳に関する沢山の本が並んでいます。中野信子さんの「脳内麻薬」や池谷裕二さんの「脳には妙なクセがある」、加藤俊徳さんの「脳の強化書」などが有名ですね。皆さん脳科学者で、ウンチクに富んだ内容で大変面白いです。脳について興味のある方にはどれもお薦めの本です。
第1次脳トレブームは記憶力がテーマとなっていて、単純な計算問題を沢山解いたり、手を動かして記憶することが脳の活性化や物忘れ防止につながるというコンセプトでした。第2次脳トレブームでは、万遍なく脳を鍛えるという考え方が主流になっています。
脳は記憶、思考、理解、五感、運動、体、感情といった色々な機能をそれぞれ決まった場所で司っており、それらが上手く連携して働くことで脳力を発揮しています。加藤俊徳さんはこれを脳番地と表現し、日常の生活の中でこれらの全ての場所をバランス良く刺激していくことで、脳全体が活性化していくとその著書の中で書かれています。
マインドマップで解く問題
マインドマップを書くことは脳トレに効きます。マインドマップはイラストを多用しカラフルに五感を使って書いていきますので、脳への刺激は抜群で、脳全体の活性化にはもってこいです。脳を活発に働かせたいのなら、マインドマップをかくことが一番てっとり早い方法だと私は思います。
脳トレの例としてマインドマップを使って問題を解いてみました。皆さんも是非マインドマップを書きながら考えてみて下さい。
マインドマップで解く推論問題
色々な脳トレ問題が考えられますが、今回は就職試験でもよく使われる問題のひとつである推論問題を、マインドマップを使って解いてみます。(適性検査スピード解法(成美堂出版)のSPI3)を参考にしました。)
問題
A~Eの5人で水泳の競争を行った。次の①~③のことがわかっているとき、Dの順位として考えられるすべてを答えなさい。。
① BはAより先にゴールした。
② CはDより先にゴールした。
③ EはBより後にゴールしたが、Aよりは1位だけ早かった。
マインドマップを書く。
問題をマインドマップにおとす
こういう推論問題は頭の中だけで考えていても解けません。図解していくことが王道です。もちろん、マインドマップを書かなくても問題は解けるのですが、マインドマップで表現した方が手順が整理され一目でポイントが把握しやすくなります。全体を俯瞰するように考えることでより正確に素早く答えを得ることが出来、脳トレにも効果を発揮します。
まず、問題の意味がわかるようにセントラルイメージを書きます。水泳の競争の簡単なイラストとA~Eの5人で競争していることがわかるようにA・B・C・D・Eと書き入れます。
条件を一つずつブランチに落としていきます。
① としてBはAより先ということが一目でわかるように↓を書き入れます。
② としてCはDより先ということが一目でわかるように↓を書き入れます。
③ としてEはBより後と分かるように↓を書き入れ、かつAより1位だけ早いということがわかるように太線で結びます。
これで問題の条件を全てマインドマップに書き表せました。少し眺めてみるとフムフム、③の条件が多い、特に「EはAより1位だけ上」という条件が問題解決のキーとなりそうだということに気づきます。
詳細に推論を展開する
(推論の詳細を書きます。推論の部分を確認したい方はお読み下さい。)
ここで順番を表組して考えてみようと思い立ちます。右側に書いた条件となるべくイメージがあう方向が良いと考え、A~Eを縦上から下に1位~5位を横に右側を1位に並べます。
後は論理的な組合せを調べていくことになります。①から順に条件を考えてみます。AよりBが上ということは、Aの1位とBの5位はありませんので、斜線で消していきます。②も同じ、Cの5位とDの1位は斜線で消します。③の条件をみるとAは1位と2位にはなれないこと、Bは4位と5位になれないこと、Eが1位と5位になれないことが分かります。
更に、AとEは組で動くので、取り得る順位はA5位E4位、A4位E3位、A3位E2位の3パターンだと気づきます。
ではその3パターンを全て表に書き表すことにします。
まず、A5位E4位と置いた場合、最初にA~Eの取り得ない順位を斜線で消していきます。5位と4位はAとEを置いたので他のB~Cは斜線、Aは1位から4位はなし、Eも4位以外は斜線、それとDの1位は先ほどの表からすでに有り得ないことがわかっていますので、斜線です。
残ったマスで数の少ないDを仮に置いてみて、成立するかどうかを確認します。Dを3位に置いた場合、C、Bとも成立、次にDを2位と置いた場合、これもC、Bとも成立しました。
同じようにして、A4位、E3位の場合をチェックします。Dが5位でも2位でも成立しました。同じうようにして、A3位、E2位にした場合、Bは1位で確定。CDとも上手くはいり成立です。
さて、Dが取りうる全ての順位を答えよという問題ですので、3つの表でDの順位を点検します。赤で色分けすると分かり易いですね。すると、2位、3位、5位が答えであることが分かります。
答え 2位、3位、5位
脳トレに使うマインドマップ
以上、マインドマップを書きながら推論問題を解いてみました。もちろんこの問題を解く時に適したマインドマップ書き方は色々あると思います。マインドマップは自由に書いてよく、人それぞれにあった書き方がありますので、ご自身のしっくりくる方法でOKです。脳トレに効く!と感じるような書き方を探してみてください。
マインドマップは放射状に書き表しますので、問題をスッキリと表現することが出来、全体を理解しやすくなります。また、自分の手を使って視覚表現を入れながら書いていきますので、脳への刺激が多く脳全体の活性化に役立ちます。
このブログでは、これからも脳トレに効く問題を掲載していきます。皆さんも是非、脳トレ、脳活にマインドマップを使ってみて下さい。