マインドマップ書き方No19 問題解決のコツ1 東京MindMap教室

マインドマップ書き方No19 問題解決のコツ1 東京MindMap教室 

問題解決の第1歩は・・
マインドマップ問題解決あるべき姿

 
 
 
 

point 問題を正しく捉える

お客様からクレームが入っている。
設計図に間違いが多く、生産性が悪い。
予定していた納品日に遅れそうだ。
キャンペーン企画の商品が思わぬ不振に終わった。
社員生産性が悪い。
重要な品質問題が解決出来ない。
売上量が伸びない。

仕事をしていると、問題は毎日起こりますね。突発的な問題から、長期的で抜本的な問題まで、様々なことが起こり私達を慌てさせます。問題解決力こそが仕事力であるとさえ言えそうな気がします。そうであるならば、上手く問題解決を行えるようになりたいものです。

問題解決の第一歩は、問題を正しくとらえるということです。単純な話ですが、これが出来ていないケースが大変多いです。例えばこんなケース。

ある開発段階の商品の試作サンプルを製造工場に作成依頼をしていたところ、電話が入りました。「まったく組立が上手く出来ない!設計寸法がおかしいのではないか?」早速現地に赴き、状況を確認します。「そんなはずはないのだけどなー。」と思いながら、現物の寸法を一つずつ確認していきます。そうすると、1ケ所の寸法に間違いがある。「ここ違ってますけど?」

「いや、そんなはずはない。すべて照合をしています!」とのこと。では、その照合した図面はというとこれに間違いがありました。どうも下請け工場で作図段階に作成した図面に寸法の誤解が生じており、その図面に間違いがある。「あー、この図面のミスですね。もとの基本図面と照合してくれれば間違いに気づけたはずなんですけど・・」

問題とはそもそもなんでしょうか?

問題とは、「あるべき姿と現状のギャップ」と定義付けることが出来ます。上の図面のミスの例は分かり易いですね。キチンと組立出来ることが「あるべき姿」なのでそうならない原因をひとつずつ確かめれば良いのです。しかし、少し話が複雑になると問題を上手く捉えないとキチンとした問題解決に向かっていきません。

問題解決を考える時に注意したいのは、その問題をどの立場から捉えているのかを明確に意識すること。どの立場からの「あるべき姿」と捉えるのかで問題解決の方向性が大きく違ってきます。そして多くの場合、立場に拘泥しすぎると正しい問題解決に向かいにくくなります。

例えば 「設計図に間違いが多く、生産性が悪い。」という問題が持ち上がったとします。この生産性が悪いというのはこの設計図をもとに生産を行なう人の立場からの意見ですね。逆にもし、この設計図がプロトタイプのものであった場合、100%の精度を求めると製作期間が大幅に伸びてしまうことになるかもしれません。プロトタイプの場合に設計図の精度を求めすぎるとトータルの開発期間が伸びてしまい、開発全体の生産性が悪い、ということになりかねません。

こういったケースでは、あるべき姿を考える場合は、一段視点を上げて、最終的な顧客にどのようなメリットがあるか?を考えお互いの立場はまずは置いて考えた方が上手い解決策がみつかる可能性が高くなります。
 
 
マインドマップ問題解決 

 
 
 

point あるべき姿を描くマインドマップ

問題とは、あるべき姿と現状のギャップです。このあるべき姿を考える道筋としてふたつの方向から考えることが出来ます。ひとつは、現在の状況から発想し、改善を積み重ねた時の到達点を思い描く方法です。もうひとつはゼロベース思考と言われるもので、現状は一旦置いておいて、最終利用者の視点から、どうあれば一番良いだろうか?とあるべき姿を捉える方法です。

ボトムアップ的に思考する方法とトップダウン的に思考する方法です。少し込み入った問題を捉える場合は、この両方からあるべき姿を考えてみると、問題を捉える精度が上がります。

冒頭のマインドマップは、左側に改善からの思考と右側にゼロベースからの思考を書き出してみたものです。

テーマは先ほどの「設計図に間違いが多く、生産性が悪い。」これのあるべき姿を考えてみるためのマインドマップを書いてみました。各ブランチには5W1Hをキーワードとして置いています。改善側とゼロベース側で いつ、どこで、誰が、どのように、なぜ、の質問に答えるように連想を書き出していくことで、問題のありたい姿が浮かびあがってきます。

全体が書き出せれば、この視点は大切だという言葉にまる印をつけて、あるべき姿を考えましょう。

「設計図に間違いが多く、生産性が悪い。」という問題に対して、改善側から発想するとどうしても、どこでだれが図面をチェックすると理想的か?といった問題の捉え方になります。しかし、ゼロベース側から発想すると、例えば商品をパターン化して組合わせで顧客に提供するとそもそもの作成する図面が減って、生産性が良いのではないか?そのためには、販売方法や商品構成をひと工夫すると良い、といった一段視点の高い問題の捉え方が出来るようになります。

良い問題解決案を考えるためには、この両方の視点が欠かせません。こうしてマインドマップに視点を書き出すことで、一覧でキーワードを見ることが出来るので、問題をより適確にとらえることが容易になります。

みなさんも一度、この両面からありたい姿を考えるというマインドマップを作成して問題解決のヒントにしてみてください。

 
 
 
 

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