驚くほど簡単に思いつくマインドマップ スキャンパー
驚くほど簡単に思いつくマインドマップ スキャンパー
ダイジェスト動画を作成しました。こちらをご欄下さい。
色々なことをパっと思いつくアイデアマンって皆さんの廻りにいますか?いつも新しいことに取り組んでいて、何か問題があったときこそ、面白そうに「どうしようか??」と行動している人。
私も、良くそんなことが思いつくなぁー、と感心する人がいます。すごいですよね。
こういうアイデアが好きな人って、もともとの性格がそうなんじゃないか、とも思いますが、今の世の中そうもいってられません。コンピューターが発達してきて、単なる事務屋は仕事を失うとも言われてますので、やっぱり創造力を磨いて、少しでも時代に追いついていきたいものです。
そのためには、アイデアを出すためのスキルを知っておいて損はありません。世の中には沢山のアイデアを出す方法があります。今回、ご紹介するのはその内のひとつ、SCAMPER(スキャンパー)です。
SCAMPERは新しいアイデアを得るための質問リストでして、オズボーンのチェックリストをもとボブイバールが考案したものです。
Substitute(置き換えたら?)
Combine(足してみたら?)
Adapt(応用してみたら?)
Modify(改良をしたら?)
Magnify(大きくしてみたら?)
Put to other uses(他の用途は?)
Eliminate(小さくしてみたら?)
Rearrange(順番を変えたら?)
Reverse(逆さまにしたら?)
これらの項目のひとつひとつに沢山の詳細な質問が準備されていて、新しいなにかを思いつきたいコトに対して、それらの質問を投げかけていきます。
定形の質問なので、フィットする質問とそうでない質問もありますので、それらのリストを見ながらどんどん質問を投げかけていき、思いつくものを次々と連想していき、アイデアを得るというやり方をします。
ところで、アイデアを思いつこうとするときには、頭の働かせ方にちょっとしたコツがあります。
ひとつが、イメージをしながら連想すること。なるべく具体的な情景を頭に思い描くようにしながら、思考をすると連想を広げやすくなります。
もうひとつが、支離滅裂に、順不同に、脈絡なく、あっちこっちに、思いを広げること。いわゆる水平思考ということかもしれません。理路整然と整理しながら論理的に・・・と考えると発想は広がりません。
このイメージを使いながら、思いつくまま思考を重ねることが出来るのがマインドマップです。だから、マインドマップはスキャンパーのようなアイデアを出す技法ととても馴染みが良いのです。
動画では、「新しいガラスのコップ」をテーマにスキャンパーを使ってマインドマップでアイデア出しをした例をご紹介しています。
まず、紙の中央にガラスのコップのイラストを書いて、放射状にスキャンパーの質問で思いつくことを書き出していきます。まず右上に、Substitute(置き換えたら?)と書きます。置き換えるって色々な要素がありますよね。例えばガラスのコップの素材を置き換えてみるとどうなるか?
ガラス、これをステンドグラスにしてみる、合わせガラス、いやもっと大胆に木にしてみる・・・すると木のコップに色ガラスを埋め込んだようなおしゃれなコップを思いつきます。
コップの置き場所を置き換えてみる。普通は台所ですが、これを寝室に置いてみる。するとライトを思いつきます。発光するコップ置き場があり、これを覆うようにガラスのコップを置く。ウイスキーを少し入れてあると、琥珀色の光を放つムーディーなランプになります。
こんな風にひとつ一つの質問から思いつくことをどんどん書き出して行きます。
スキャンパーの質問に一通り答えたら、書き出したマインドマップ全体を見渡します。今いくつもの面白い思いつきが出ました。中でも気に入ったアイデアを探します。そして・・・
ここからがマインドマップならではの面白いところなのですが、その気に入った思いつき同士を掛け合わせて、もっと良いアイデアを考えるのです。さらに頭をひねることで、正・反・合の弁証法のようにアイデアの発展がおきて、とても面白い、ちょっと普通では思いつつかないアイデアが出て来ます。
人は本来色々なことを思いつくように出来ています。創造性こそが人間の本能です。もしアイデアが出ない・・・と思うのなら本来の力を発揮していないだけ、ちょっとした練習をすることで色々なアイデアを思いつく思考回路が手に入ります。
今回のマインドマップは先日アンケートを取りましたマインドマップトップ10ランキングで4位にランクインしたマインドマップです。トップ10の動画は こちら です。