ひらめきの構造その4
【ひらめきの構造その4】
さて、アルキメデスはどんなひらめきをどのような頭の働きで得ることが出来たのか。
前回の続きです。
王様から、王冠が本物かどうか(純金でまざりものが入っていないか)を王冠を傷つけずに調べろと言われて、アルキメデスが得たアイデアは浮力でした。
アルキメデスは溢れ出るお湯をボーと眺めているうちに、浮力を思いついたのです。
浮力とは、体積に比例して働く力です。押しのけた水の量と同じ力が浮力として物を押上げようとするのです。王冠と同じ重さの金の延べ棒を天秤にぶら下げると空中では釣り合います。これを水に付けるともし、王冠に混ざり物が入っていると同じ体積にならないので、天秤が傾くことになりますので、本物かどうかが分かるわけです。
アルキメデスはこうして王冠の真偽を王様に証明することが出来、ほっと一安心することが出来ました。
1、情報を集める
アルキメデスのことですから、王冠についても金についても沢山の情報を仕入れたでしょう。もちろん当代随一の科学者であるアルキメデスは他にも沢山の情報を知っていたことでしょう。
2、組み合わせる
アルキメデスはそれこそ必死で考え続けました。ありとあらゆる可能性について色々なことが応用できないかと自分の知識から組み合わせを考え尽くしました。
3、発動する
それでもいいアイデアが出ないアルキメデス。いよいよ命の危険を感じます。そして、ついに脳がさらなる組み合わせを潜在意識下で行います。
4、ひらめく
お風呂でリラックスしたアルキメデス。ふっと緩んだ瞬間に、潜在意識下からの情報を受け取ります。「あぁそうか!(ユーリカ!)」こうしてひらめきが起きました。
本当に新しいアイデアのヒラメキはこのような順序で起きます。情報を集め、徹底的に組み合わせ、そうしたら少し時間をとりましょう。リラックスしている時に、ピっとひらめきが起きることでしょう。
新しいアイデアが欲しい時は、徹底的に組み合わせたら、リラックスする、そんな風にしてみて下さい。