マインドマップ使い方No55 記憶術に使う5 東京MindMap教室
マインドマップ使い方No55 記憶術に使う5 東京MindMap教室
最高の脳トレ、PAOシステム。
数字のイメージ化 PAOシステム
前回は数字をイメージ化する、ということについてお伝えしました。今回はその発展形PAOシステムについてです。
前回は数字を覚えるためには二桁ずつに区切ってその数字を擬人化していくとよい、またその時に、人、その人がしている動作、その対象となるものの3点セットで覚えると記憶に残りやすいということをお伝えしました。3点セットにすることで、はっきり具体的にイメージがしやすくなるからですが、もうひとつの理由はこのPAOシステムを使うことが出来るようになるからです。
PAOシステムは
人 = Person
動作 = Action
もの = Object
この頭文字をとっています。PAOシステムを使うと6桁の数字を一気にひとつのイメージに変換することが出来ます。例えば60桁の数字を2桁ずつのイメージで覚えようとすると30のイメージと貼り付けるためのベースが必要となりが、6桁でまとめて行くことができるとこれが10のイメージと貼り付けるベースで済むことになります。また、桁数が増えると2桁の組合せでイメージ化していく場合は同じ組合せが何度も出現することになり、ちょっとした混乱につながりやすくもなります。
6桁の組合わせであれば、同じ組合わせとなる確率はもの凄く低くなるので、沢山の数字を覚えていくときは好都合です。
前回と同じ、マイナンバー499251989341を覚えるとしたらどうするかで見ていきましょう。
ひとつひとつの数字は次のようにイメージして覚えました。
49・・・・シクラメンのかおりから連想して、布施明がシクラメンを口にくわえている
92・・・・クニエから連想して、 田中邦衛がニット帽を頭にかぶっている
51・・・・コイズミから連想して、 小泉元首相が〒マークをぶっ潰している
98・・・・キューバ危機から連想して、 チェ・ゲバラが機関銃を乱射している
93・・・・クミコから連想して 大場久美子がコメットさんの杖を振ってる
41・・・・ヨイチから連想して 那須与一が弓矢をうっている
PAOに当てはめると49の場合は
Pは布施明
Aは口に加える。
Oはシクラメン
と分解することが出来ます。
同様に92の場合は
Pは田中邦衛
Aは頭にかぶる
Oはニット帽
51は
Pは小泉元首相
Aはぶっ潰している
Oは〒マーク
となります。
ここで499251 をひとつのイメージに合成してみましょう。
ふた桁ずつの数字で連想するイメージを順番にとっていって
Pは布施明
Aは頭にかぶる
Oは〒マーク
となります。6桁の数字からこのイメージを頭の中で組合わせます。
布施明が頭にかぶる動作をしています、〒マークを。・・となります。
同じようにして989341の場合をPAOシステムに当てはめていきます。
98の場合
Pはチェ・ゲバラ
Aは乱射している
Oは機関銃
と分解することが出来ますね。
同様に93の場合は
Pは大場久美子
Aは振って魔法をかけている
Oはコメットさんの杖
41は
Pは那須与一が
Aはうっている
Oは弓矢
ここで989341をひとつのイメージに頭の中で合成すると、
チェ・ゲバラが振って魔法をかけている、弓矢で。・・・・となります。
6桁のイメージを貼り付ける
こうして、12桁のマイナンバーが2つのイメージに置き換わりました。
布施明が頭に〒マークをかぶっている。
チェ・ゲバラが弓矢で魔法をかけている。
どちらも、かなり奇妙なユーモラスな映像ですよね。ちょっと印象的なイメージ、これが記憶するときには好都合になるわけです。これを記憶のためのベースに張り付ければ記憶法として完成です。マイナンバーですので、自分の体に貼り付けてみます。
自分の頭のてっぺんで髪の毛の森をイメージしてその中にコンサートホールがあると考えます。そのコンサートホールの控え室で出番を待つのは布施明です。よく見ると布施明は〒マークのかぶりものを頭にかぶってメイク中です。
次にひたいを利用します。ひたいのシワの中には、ビルのがれきがありそこは戦場になっています。その物陰にチェ・ゲバラ、敵に向かってなにやら怪しげな魔法をかけようとしています。手には日本の弓矢を持って振りながら呪文を唱えています。
こうして貼り付けることで記憶することが出来ました。
復習してみましょう。
自分のマイナンバーは?
頭の髪の毛の中のコンサートホール。
出番を待つ布施明 49
頭にかぶっている 92
〒マーク 51
ひたいの戦場にある廃墟。
いるのはチェ・ゲバラ 98
魔法をかけている 93
弓矢で 41
つまりマイナンバーは 499251989341
はい、正解です。これで、マイナンバーを一生わすれることはありません。
数字の2桁のイメージから6桁のイメージに変換する方法がPAOシステムです。慣れてくるとどんどんスムースにイメージを作ることが出来るようになります。
最後に・・
PAOシステムは数字を覚えるための方法なのですが、これが出来る様になることのメリットが数字を覚えること以外にもう一つあります。そして実はこちらのメリットの方が私は大きいと思うのです。
それは、イメージを頭の中で描くトレーニングになること。
頭の中でイメージを描く力が強くなることのメリットはとても大きいです。色々なことが頭の中でシュミレーションしやすくなります。新しいアイデアはないか?と頭の中で考えやすくなります。パッと記憶を呼び起こしやすくなります。
そして、多くの方が誤解しているのですが、このイメージ力は生まれつきであると思っています。そんなことはありません。ボールを投げることは誰でも練習すると出来るようになります。それと同じようにこのイメージを描く力は練習をすることで伸びていきます。
イメージ力が上がると、脳がとても新鮮な状態になり、とても働きやすくなります。
PAOシステム、これはものすごく良い脳トレになりますので、ぜひ試してみてください。
次回は更に人の名前を記憶する方法についてです。