マインドマップ使い方No51 記憶術に使う2 東京MindMap教室

マインドマップ使い方No51 記憶術に使う2 東京MindMap教室 

記憶術はイメージと連想を使います。
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point イメージと連想

 
記憶術はイメージと連想の力を使います。マインドマップの創始者トニーブザンは脳の第1言語はイメージと連想であると喝破しました。そして、マインドマップを頭を使いこなすノート術として開発しました。記憶術についてもやはりこのイメージと連想の力が大事です。

なにかを覚えるとき、すでに覚えているものと結び付きがあると覚えやすいですね。例えば、会社で新しく転勤してきた部長の名前が安倍さんだったとして、その風貌がもし、安倍総理そっくりだったとするとまず一発で覚えて忘れないでしょう。

記憶術のステップを簡単に書くと以下のようになります。
ステップ1、記憶を貼り付けるためのベースを準備する。
ステップ2、覚えるものをイメージ化する。
ステップ3、イメージ化したものを1で準備したベースに関連付けていく

安倍総理のことは大体の人はその風貌や話方をよく知っていますので、このステップ1のベースにあたります。既にしっかりとイメージや意味が記憶出来ていることで何かを関連付けることが容易です。
そして、新しくきた安倍部長は安倍総理に似ていたので、安倍部長という新しい人から安倍総理がすぐさまイメージされました。これがステップ2にあたります。そして安倍さんという名前が一致していたので、安倍総理という記憶のベースに安倍部長のイメージが簡単に関連づきました。これがステップ3です。安倍部長は知らず知らずの内に記憶術のステップで顔と名前が記憶されたというわけです。

このステップ1、のベースにあたるものがいろいろあるわけですが、今回は数字をつかってこの記憶のベースを簡単に作る方方をご紹介します。前回ご紹介したナンバーシェイプ・ナンバーライムのマインドマップを再度掲載いたします。
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マインドマップのBOIのところに数字の形をつかったイラストを書いていますがこれがナンバーシェイプ。このイメージをステップ1のベースとして使っていきます。ナンバーシェイプは数字の形から覚えやすそうなものを決めてイメージを作ります。

例えば、1なら指揮棒。頭の中で1の形状ににた指揮棒を懸命に振っている指揮者を思い浮かべます。
例えば、2ならアヒル。頭の中で2の形状ににたアヒルが湖の上を優雅に泳いでいる姿を思い浮かべます。
3なら、女性の水着の胸。暑い日差しの中、魅惑的な赤の水着をつけた胸があたかも3に見えます。
4なら、ヨット。ヨットが夏の海をさっそうと滑っていく様を思い浮かべます。

そんな風にして頭の中で数字の形からぱっと思い浮かぶものを決めていきます。ぱっと思い浮かぶことなので、人によってなんのイメージになるかは違ってきます。なるべく素直に浮かぶものが覚えやすくて良いです。

そうして思い浮かべたものをマインドマップの右回りにひとつずつ書き込んでいきます。そして、それを頭の中で何度も思い浮かべてぱっとイメージが描けるようにして1のベースをつくります。私の場合は1時の方向は指揮棒。2時の方向はアヒル。3時は胸。4時はヨット。5時はフック船長の手。6は縄が6の形になっているところ。7はキリンのくび。8は宇宙線で9時の方向。9はゴルフクラブ。10は西洋の騎士。

一度このマインドマップをしっかり書いてみると良いでしょう。記憶が定着するのにしばらくかかりますので、日に数度、最低1週間程度は毎日頭の中で思い描くようにします。

このマインドマップの上の方に書いているのは、ナンバーライム。今度は数字の語呂合わせでイメージを作ります。

1は市松模様から、青々しい松が市松状に生えているところをイメージしています。2は人参。オレンジ色のいかにも硬そうなオレンジが沢山光っているところをイメージしています。3はサンマ。沢山のサンマがさっそうと泳いでいきます。

そんな風にして、数字の語呂からイメージを作っていきます。

こちらのナンバーライムもぱっと思いつくものを採用する方が良いです。なのでやはり人によって違ったナンバーライムのイメージになります。また、このマインドマップではイラストを紙の上部に並べて書いていますが、別々のマインドマップにしてももちろん構いません。

こんな風にしてステップ1のベースを準備します。
繰り返し頭にしっかりこのイメージを定着させます。1→指揮棒のイメージ 2→アヒルのイメージ 3→女性の胸 ・・・こんなふうにぱっぱっと頭の中で鮮明なイメージが描けるようになると記憶のステップ1のベースとして使えるようになってきます。今回はナンバーシェイプとナンバーライムで10個ずつ作りましたので、合計20個の記憶のベースが出来たことになります。
 
 
 
 

point ランダムワードを覚える

20のベースが出来ましたので、20個のモノを覚えるための準備が整いました。早速試してみたいと思います。まずはランダムなことばを覚えてみます。

最近は便利になりました。ネットでランダムワードと検索するとことばを発生させてくれるページがヒットします。やってみると次のことばが発生しました。

人形、消毒、視線、砂浜、キス、値札、否定、雨、明日、被害妄想、本、レトルト、同情、エレベーター、二択、日食、壁、黒髪、ペットボトル、カウントダウン

では、これを記憶してみましょう。

人形から、フランス人形をイメージします。とてもかわいい金髪の目がくるくると動く人形。これがステップ2。
そして指揮棒でそのフランス人形を突っつき回しているところをイメージします。可愛い人形を指揮棒でつついているので、とても可哀想に思えてきます。これがステップ3。

こんな風にあらかじめ容易したベースに覚えたいものをイメージして、それを関連付けていきます。関連付するときは、ちょっとした驚きや面白さなど感情が少し動くようにすると覚えやすくなります。

消毒から、防護服をきた消毒液を散布する人をイメージします。ちょっと物々しい。白い服をきて霧状に散布していく、その先にアヒルが逃げ惑っています。消毒液の臭い。わたわたと逃げ惑うアヒル。

視線から、男の視線を思い浮かべます。女性の豊満な胸、暑い夏の日差し。その日差しの他になにか刺さっています。それをたどると、強い視線。あー、無理もないか・・・

砂浜、これは簡単。砂浜にヨットが打ち上げられている様子をイメージします。砂浜は後で思い出す時に、浜辺と勘違いしないように砂を沢山使った砂山をイメージして、そこにヨットが斜めになっているところをイメージします。

こんな風にして、単語をイメージにしてナンバーから連想されるものと結びつけていきます。そのイラストをマインドマップにすると更に忘れません。書くことでイメージが一層強固になり思い出すことがより簡単になります。冒頭の写真がそのマインドマップのメモです。イラストは精密なものでなくて勿論OKです。なにをイメージしたかが分かればそれでOKです。

そのように20個のことばを覚えたら、今度は思い出してみましょう。

思い出すときは、ステップ1でつくったベースから逆に何を関連づけたかを思い出していきます。

1は指揮棒。指揮棒のイメージとマインドマップでの位置を思い浮かべると、指揮棒でつついている人形のイメージが出て来ます。指揮棒でつつかれて痛々しい感じ、そうことばは「人形」です。
2はアヒル。アヒルが逃げ惑っていますね。なぜか?防護服をきた人が霧吹きで消毒液をふかけています。そのことばは「消毒」
3は胸。豊かな胸がおひさまに照らされています。刺さっているのはおひさまだけではありませんね。たどっていくと熱い視線が。そうことばは「視線」
4はヨット。ヨットが波打ちぎわに打ち挙げられている。大きな砂の山に斜めに傾いている。そうここは「砂浜」

こんな風に芋づる式に思い出していくことが出来ます。

面白いのは、覚えた直後に思い出す時よりも、1日睡眠を取ったあとに思い出すときの方がイメージがよりはっきりともっと具体的なイメージになっていること。脳はものごとを記憶するときに過去の記憶と照らし合わせて、その関連を見出して記憶をしていくそうですが、この記憶術の練習をすることでそのことが実感としてわかります。こうして記憶は定着していくのかと。記憶術の練習を通して、脳の仕組みを実感することが出来るのでとても面白いです。ぜひ、一度試してみて下さい。

次回は記憶の宮殿についてです。

 
 
 
 

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