マインドマップ書き方No2 ホワイトボードで書く2 東京MindMap教室
マインドマップ書き方No2 ホワイトボードで書く2 東京MindMap教室
一人で行なうアイデア出し
アイデアを出す方法は色々とありますが、ホワイトボードにマインドマップをグイグイ書くことも効果的な方法です。その大きさ、速さ、自由な感じが発想を柔らかくしてくれるからです。
アイデアを出すときに、沢山の人数で行なう方法(ブレーンストーミング)もありますが、基本はやはり一人での発想です。本当にすぐれたアイデアは一人の人間の頭から生まれることが多いと感じます。沢山の人数で行なう時でも、まず一人一人が自分のアイデアを持たなければ始まりません。
一人でアイデアを出すときに難しいのが、いかに自由に発想を行なう姿勢をつくるかという点だと思います。まず、頭のなかからブロックを外して、普通考えつかないことをいかに発想していけるかが大事になります。
かのウォルト・ディズニーは良いアイデアを出してすばらしい仕事をしていくために、自分の中に3つの人格(夢想家・実務家・批評家)を持ち、これを必要に応じて使い分けたといいます。
夢想家はドリームビジョンを描く役割を持ち、なんでもありの発想を行います。
自分の欲しいものは何か?
自分を興奮させるものは何か?
もしなんでも出来るとすれば、何をしたいか?
実務家は夢想家が出したアイデアを実現するための実行計画を考えます。
このアイデアをどう活かすか?
実現するためには何をすれば良いか?
実行のための計画は?
批評家は実行計画を補強します。
どんな失敗があるか?
この計画の弱点はどこか?
どれだけ儲かるか?
私達も目標達成や問題解決のためには、良いアイデアを出したいものです。良いアイデアを出すためには、まず一度この夢想家になる必要がありますが、かなり意識的にブロックを外さないと発想が柔らかくなりません。
私達は学校教育で、テストで良い点数をとる訓練をしてきました。暗記してパターンを覚えて正解を探す訓練をします。これが優秀な人ほど、正解を探そうとする思考が出来上がっているので、なかなか自由な発想が出来ません。
会社員として、管理職として長く働いた人も、論理思考が身についており、問題点や欠点を探す思考回路が強くなっています。実務家、批評家として優秀なんですが、かなり無理をしないと夢想家の発想ができにくくなってしまっています。
論理的な思考は左脳が行います。左脳はブレーキ脳と呼ばれ、注意・警戒・危険察知が得意です。変化を嫌い今までどおりのことが良いと判断しがちです。
一方、発散的な空想、イマジネーションを扱うのは右脳です。右脳はアクセル脳と呼ばれ、変化、いままでにないこと、面白いことが好物です。
問題解決をし、目標達成を行なうためにはどちらも必要なんですね。アクセルがないと大きな進歩を望めません。しかし、ブレーキがないと現実化していくことが難しい。ヘタをすれば大怪我をしてしまいます。
アクセル脳を使うためには、いくつかコツがあります。
・イメージを使うこと
・カラフルな刺激を与えること
・体を使うこと
・リラックスすること
・楽しむこと
・集中すること
これらのことを上手く行えるのが、ホワイトボードにカラーのマーカーでグイグイとイラストを書きながら考えることなんですね。ホワイトボードにマインドマップを書くという行為がアイデアを発想する思考に適しています。
ことばとイメージ
ホワイトボードにマインドマップを書いてアイデアを出しましょう!
1、ことばで連想を広げる
まずはことばだけで連想を上手く使って、新しい発想を引き出す練習をします。イラストが苦手な人でも言葉を連想力を使って発想しながらミニマインドマップで書き連ねてみましょう。どんどん言葉を出していくことで、「あっこれ、キーワードかも。」と感じることばが出てくるときがあります。すかさず、その言葉を拾って思考を展開してみましょう。
2、イメージで連想を広げる
次にイラストだけで発想を重ねる練習をします。頭の中でイメージを描き、それをイラストで書き表していきます。始めは戸惑うかもしれませんが、やがてなれてきます。イメージがどんどん広がるようにイメージを象徴するイラストを連想で広げていきます。十分に広がったら、どれかとどれかをつなげて更に面白いイメージにつなげて、新しいアイデアをみつけていきましょう。
ことばの連想とイメージの連想が上手く出来るようになったらしめたものです。冒頭のマインドマップのように両方を使ってホワイトボードにカラフルにマインドマップをグイグイと書いてみてください。「おおっ」という考えが必ず浮かぶようになります。
マインドマップを書き慣れてきたら、アイデアを出すための質問集を使っていきましょう。更に沢山のアイデアを一気に得ることが出来ます。オズボーンのチェックリスト、ブルートシンク、NM法などがお薦めです。(これらの使い方は別に記事にしていきますのでお楽しみに。)
次回はホワイトボードを使ったコーチングです。