マインドマップ書き方No6 筆で描く1 東京MindMap教室
マインドマップ書き方No6 筆で描く1 東京MindMap教室
ペンテルの筆ペン「アートブラッシュ」
前回までは、ホワイトボードを使ったマインドマップの書き方をご紹介いたしました。
今回からは、筆で描く をテーマにお伝えします。
マインドマップの筆記道具は特にこれ!と決まりがあるわけではありません。極端に言うとカラーペンならなんでも良い訳でして、書き味とか色味でその人の好みに応じて選べば良いと思います。細かいことを多く書く場合(読書のためのマインドマップとか)ですとピンペンのように細い方が良いでしょうし、ある程度自由に発散と収束を行いたいという時は、フェルトペンのような少し太めのものが良いでしょう。
色々なペンがありますので、是非たくさん試していただきたいです。
例えばゴルフの楽しみの一つに色々な道具に凝ってみるということがあると思います。ゴルフ好きの人は 色々なクラブを試してみてこれは自分にあっているとかいないとか、高級なクラブに心惹かれてみたりしますが、マインドマッパーには同じようなところがあって良いと思います。新宿でいうと世界堂という巨大な文房具屋さんがありますが、そういうところへ足を運んでみていろいろ書き試してみると新しい発見があるでしょう。
私と筆ペンの出会いは、新宿にある某デパートの文房具店でした。その頃の私はMITSBISHIのPURE COLOR、STAEDTLERのTRIPLUS FINELINER と使って来ていましたが、完全に満足していたわけではなかった。いつも何か新しいものはないか?と無意識の内に物色を繰り返していたのだと思います。
筆ペンのコーナーの並びにカラーの筆ペンがあるのを観て、衝撃を受けました。「えっ、こんなのがあるの?」ペンテルの筆ペン「アートブラッシュ」全18色! 書き方無限大!描く楽しさ、アートな筆ペン。
しびれました。
試し書きをしてみると、スラスラと良い感じです。しかも、カートリッジ式なので、経済的。本体は1本500円。カートリッジは1つ150円。全部買いました。大人買いというやつですね。私は使い初めて2年ほど経ちますが、いまだに毛先が乱れません。カートリッジを交換しながら使い続けています。後でいろいろ調べますと、プロの漫画家さん達も使っているらしく、それはそれは優れものの一品です。
それ以来、自宅で描くマインドマップの主流は筆ペンになりました。現在私は18色のカラーの筆ペンに加えて普通の墨と薄墨、朱色の3色を足して使っています。
筆で描くことの良い点
筆で書く事の良い点をあげてみましょう。
1、書き味
筆で書くことは圧倒的に気持ちがいいです。サラサラと書けます。速くて思考の速度に沿って書くことが出来る感じです。柔らかい線が書けるので、ブランチを書くのにまったく手間どらないのも良い点です。
2、絵の表現力
葛飾北斎は日本を代表する画家。彼の道具は筆でした。筆が表すしなやかで豊かな線は、絵を個性的に迫力をもって書くことが出来ますね。また、日本を代表する文化にコミックがあります。そのクオリティは圧倒的で全世界で受け入れられています。日本人はとても手先が器用な国民なんですね。プロの漫画家さんも筆ペンを使っています。日本人なら、筆を使わない手はないと思うのです。
3、文字の表現力
私は小学生の頃、お習字を習いました。学校の授業でも書道の時間があったのではないでしょうか?書は日本の伝統であり文化でもあります。日本の文字は漢字と平仮名が混じった世界にも稀有な表現をします。漢字は象形文字です。漢字の形自体に意味があります。文字を美しく書いたり、力強く書いたり、柔らかく書いたり色々とかき分けることで、そこに感情を込めることができます。文字に感情を込めて書ける、なんとマインドマップ的なんでしょうか。
4、文房具の発達
良いことずくめの筆ですが、難点がひとつかありました。お習字を始める前には墨と硯を準備しなければなりません。マインドマップのようにカラフルにしたいとなれば、いくつもの絵皿が必要になります。しかし、これは少々面倒です。マインドマップの主眼は思考。ものを素早く深く考えようというときの方法ですので、あまり書くための道具に準備をかけるわけにいきません。
「アートブラッシュ」が全てを解決してくれました。これならば、手軽に書き始めることができます。現代文明のありがたさをタップリ感じながら書くことができます。
ところで、上記の筆で描く事の良い点を考えるために、ミニマインドマップでアイデア出しをしました。こんな感じです。
もちろん、使っているのは筆ペンです。ミニマインドマップのような書き方でも筆ペンが使えるのです。
次回は筆ペンを使ったマインドマップの具体的な書き方についてもう少し詳しく触れていきます。