マインドマップ書き方No13 筆で描く10 ブランチ2 東京MindMap教室
マインドマップ書き方No13 筆で描く10 ブランチ2 東京MindMap教室
イマジネーション
イマジネーション。
トニーブザンが一番大事にしているモノはこれだと思います。トニーブザンは私達の思考の第1言語はイメージであると喝破しました。私達がモノを考える時、頭の中で会話をしています。たとえば、こんな具合です。
昨日の会議はひどかった。どうしていけばいいだろうか?まず、次の内合わせでは・・・・
明日のコンサートの切符はどこにあったっけ?
今読んでいる新書本、おもしれー、作者はただものではないな・・
なので、多くの人達は思考を行なうときはことばを使っている、と考えるわけですが、実は言葉がでてくるその刹那、イメージが働いています。思考とは無意識の内に浮かんだイメージを手がかりにした頭の中の会話です。
昨日の会議がひどかった・・と思うのはその会議でのシーンが不意に頭に浮かび、そこでの会話がリフレインされたからであり、それを受けて、未来のことにイメージを向け、上手くいくシーンを頭の中で組み立ててみようと思考を始めています。
明日のコンサートの切符のありかを考えたのは、今日の仕事の予定を考えていたとき、ふと明日の予定に連想が働いて無意識に段取りが上手くいっているかにイメージが飛んだからです。
ふと本の表紙の絵柄が目に入って、今読んでいる本の内容がいくつかの印象的なシーンの映像でフラッシュバックしたとき、ああこの本は面白かったという感想を持つわけです。
小さな頃から慣れ親しんだ言語である母国語は、深い意識にあるイメージと直接結びついていますので、間髪をいれずにたくさんの言葉が頭に浮かぶのですが、よくよく観察してみるとその意識の底ではこのイメージが働いています。ことばはイメージを操作するためにある、とも言えそうです。
思考を上手く働かせるためにはこのイメージ力を鍛えることが大事です。イメージ力が鍛えられ、強く、速く動くほど、思考力は強く活発に働きます。ですので私達はイメージ力を日頃から鍛えるべきと言えます。
マインドマップはカラフルにイラストを使いながら、右脳を働かすように書いていきますので、このイメージ力が鍛えられますし、逆にイメージ力が強いほどマインドマップの発想を広げるという効果が現れやすいとも言えます。
イメージ力を鍛えるマインドマップ
イメージ力を鍛えるためには、頭の中でリアルに映像を浮かべる練習をすると良いです。例えば自分の好きな風景を思い浮かべて、実際にそこにいるかのように全ての五感を働かせる練習をします。
今、どんな風景が見えるでしょうか?風は吹いていますか?どこかから音は聞こえますか?足を踏んでみましょう。どんな感じがするでしょうか?どんな気持ちがするでしょうか?
目を閉じて、深呼吸をして、少し頭の中でイメージを広げてみましょう。そしてブランチにそのイメージを表現してみると面白いマインドマップになります。
絵を書くのもイメージ力を鍛える良い練習となります。目の前にあるものをスケッチしてみましょう。どんな形をしているでしょう?プロポーションをよく観察します。質感はどうでしょうか?何色をしていますか?陰影はどこについているでしょう?よく観察してひとつひとつ丹念に纸に書き写してみましょう。
スケッチをいくつかしてみるとモノの見方が変わることに気づきます。知らず知らずの内に物を観察する目が養われていくからです。
お気に入りの写真を眺めながら、その風景をマインドマップに表してみる練習をするのも良いと思います。
トニーブザンは五感を鍛えろと言いました。そして、芸術的マインドマップを描くことを推奨しています。左脳と同じように右脳を使うことが大事だと主張しています。時には、ブランチを芸術的に書いて遊んでみてください。イメージの力が強くなっていきます。
イメージ力が強くなると、あなたの思考力は鋭敏になっていきます。